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イチョウの自然誌と文化史

2,592円(税込)



書誌情報

ISBN-10:  
ISBN-13: 978-4-7853-7709-0
その他管理用ID/Code:  
出版社: 裳華房
著者名: 長田 敏行
所属:  
巻号:  
発行日: 2014-02-10
ページ数: 219


[OUTLINE]
 古来から日本人にとって親しみ深いイチョウは、ギンナン料理はもとより、街路樹として植えられ、シンボルマークや文学作品にも数多く登場してきた。
 明治時代、平瀬作五郎と池野成一郎によるイチョウやソテツの精子発見は、日本人が世界に先駆けて行った独創的な研究であるが、本書では、その舞台背景を当時の貴重な資料とともに紹介する。さらにイチョウの属名Ginkgoについては、ケンペルの誤記説が通説となっているが、実は長崎方言の発音を忠実に再現した結果なのではないかという、著者の興味深い仮説も紹介している。
 絶滅しかけたイチョウが、人間活動により世界中に「生きている化石」として分布を拡げてきた事実を知ることは、生物種の多様性を保全する見地からも大変重要である。イチョウの植物学的側面や、その文化史に興味のある方にぜひ一読をお勧めしたい。

[CONTENTS]
まえがき

第1章 イチョウ精子発見は、なぜ大発見か?
1.1 明治初期の科学の状況/1.2 外国人教師/1.3 日本人の発見/1.4 精子発見の大イチョウ/1.5 私の追跡作業/1.6 シュトラスブルガーとは?/1.7 イチョウ精子観察/1.8 シュトラスブルガーの得たギンナン

第2章 イチョウの旅路: 日本からヨーロッパへ、そして、ウィーンからボンへ
2.1 ウィーンからボンへ/2.2 ウィーン大学のイチョウ/2.3 ケンペルがイチョウをヨーロッパにもたらした/2.4 イチョウの拡がり/2.5 余波

第3章 生きている化石としてのイチョウ
3.1 生命の誕生/3.2 クチクラ、気孔、リグニン/3.3 水の輸送/3.4 種子形成/3.5 イチョウの諸形質/3.6 ソテツ/3.7 その他の「生きている化石」

第4章 平瀬作五郎と池野成一郎の肖像
4.1 イチョウ発見に関わる群像/4.2 平瀬作五郎/4.3 内藤誠太郎,矢田部良吉,橋 是清,森 有礼/4.4 高橋是清/4.5 内藤誠太郎/4.6 平瀬作五郎の退任/4.7 池野成一郎

第5章 イチョウの繁栄と衰退のドラマ
5.1 イチョウの化石/5.2 中生代でのイチョウの繁栄/5.3 現生イチョウへの道/5.4 イチョウの系統関係/5.5 衰退への前段階/5.6 新生代におけるイチョウの衰退のドラマ

第6章 イチョウは中国から日本へ運ばれてきた
6.1 日本のイチョウ/6.2 シナン(新安)沈船/6.3 日本におけるイチョウ

第7章 そしてイチョウは世界へ広がった
7.1 ヨーロッパでの拡がり/7.2 イチョウの新大陸への拡がり/7.3 イチョウ成育環境

第8章 医薬品としてのイチョウ
8.1 白果/8.2 イチョウ葉

第9章 ケンペルがイチョウをGinkgo と呼んだ
9.1 廻国奇観/9.2「日本誌」の成立まで/9.3 ‘The History of Japan’日本誌/9.4 今村源右衛門英生

第10章 ゲーテとイチョウ
10.1 ゲーテのイチョウへのこだわり/10.2 ゲーテと植物/10.3 ABCモデル/10.4 花とは?

第11章 小石川植物園植物散策と歴史的背景
11.1 植物散策/11.2 歴史の中の植物園

第12章 イチョウが教えてくれるもの

第13章 終章

引用文献
索引

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